100円ショップ(ひゃくえん-)とは、ディスカウントストアとほぼ同じ形態で、原則として店内の商品を1点(税別本体価格)100円(あるいは100円以下の価格)均一で販売する形態の小売店。
別名「ワンプライスショップ」「ワンコインショップ」「100円店」(ひゃくえんてん、ひゃくえんみせ)や、100円均一から「100均」(ひゃっきん)と呼ばれることもある。
販売商品は、加工食品や化粧小物、食器や調理道具、乾電池などの日用品、文房具が多く、ほとんどの場合、大量の店舗(チェーンストア)を保有している。
商品は他の店より安いこともあるが高いものも多い。100円というと心理的に「安い」という感覚を与えられる。
このような均一価格での販売手法は、いわゆる「バッタ屋」と呼ばれ、以前からスーパーや百貨店の催事販売の形で、不定期的に行われてきた。仕入れた商品の大半は質流れの金融品や仕入先が何らかの事情で現金化を急ぐために販売した処分品と呼ばれる商品で、商品品質の低い物が多く安定供給は期待できなかった。さらに販売後のトラブルを回避するために定期的な販売をせず、各地への移動を繰り返しながら販売を行っていた。
これに対し、現在の100円ショップチェーン最大手の「大創産業」創業者の矢野博丈社長は商品の品質アップに力を入れる(一部には採算割れの商品も含む)ことで、催事販売を依頼するスーパーや百貨店の信用を勝ち取り、1991年に最初の常設店舗を開設した。
以来、「キャンドゥ」「セリア」「ワッツ」といった、現在は株式上場している同業の他社も参入して店舗網を広げた結果、新たな販売チャンネルとしてメーカーから認知されるようになり、日本の経済の状況ともあいまって、急速に店舗を拡大して現在に至っている。また2005年にはコンビニ大手・ローソンが「STORE100」と題した100円ショップ事業を開始することも発表された。
その結果、現在では、いわゆる「バッタ屋」時代に主流であった、金融品や処分品を安く仕入れて販売することは少なくなり、大量の店舗による販売力を生かして国内外のメーカーへ自社専用商品(プライベートブランド)の形で大量に生産を委託することで、仕入れ価格のダウンと品質の確保を両立させることが多く行われている。
ダイソーでは、数百万個という単位での「一括製造」を行い、コストを限界まで下げている。しかし、製造コストは下がるものの、在庫コストは莫大なものとなる。そのため、「売れない商品」を出さないために、商品企画や他社の売り込みによる商品採用には、徹底した検討を重ねているようである。
●安定供給の改善
安定供給の観点では、海外メーカーへ委託したものは価格を抑えるために、船舶を用いた輸送に依存している場合が多く、コンビニエンスストアなど主要な小売店チェーンのほとんどが導入している、POSシステム等を用いたリアルタイムな商品動向の追従や対応ができない。
その結果、メディア等で紹介されて商品がヒットしても供給量を増やすことができず、一過性で終わる可能性が高い。これら弱点とも言える不安定供給の問題は、購買層にも徐々に浸透し始めており、次回来店時の欠品といった不安要素にもなり、価格とも相まって購買意欲をそそる結果も生まれている。
今までは、POSシステムを利用した単品ごとの商品管理を導入していなかったが、2005年頃から、大手チェーンの店舗には、支払い時に商品のJANコードを読み取らせて、代金を清算するPOSシステムが導入され始めた(オリジナル商品にも一応JANコードは印字されているため、POS化は可能ではあった)。
従来の飢餓感をあおって衝動買いを誘う販売手法から、「売れ筋商品の把握」や「欠品の防止」を図りながら販売する方式への変化が予想され、安定的な供給が図られるであろう。
●販売手法
基本的には、店内の商品は原則として1点100円(税別価格、以下同様。税込では105円)で販売される。小型飲料など単価の安い小物商品では2個で100円で販売される。店によっては99円、88円などの場合もある。売り場作りとしては、100円という値段から衝動買いを誘うような演出が取られており、売上のアップが図られている。
100円均一で販売するために、何でも安いというイメージがあるが、実際には商品によっては、スーパーマーケットやドラッグストアなどで、80円から100円以下で販売されているものも存在する。
均一価格の採用は、計算をしやすくするためと言われているが、最近では商品の品揃えを増やしたり、粗利を厚くする目的で、衣料を中心として200(税込210)円や300(税込315)円、一部大型店では800(税込840)円や1,000(税込1,050)円などの高額商品もある。近年では、100円ショップは日常生活に溶け込み、ユーザーから飽きられてきた事もあり、500円・1000円といった「高額だが割安な商品」も揃えることで、新たなニーズを掘り起こそうとしている。
2004年4月1日より消費税総額表示の義務化に伴い、「100円ショップ」を(当時の消費税率5%を加味して)「105円ショップ」に看板を変えなければならないのかとの懸念が一部で起こったが、法律上、店名の変更をする必要は無く(実際100円ショップでも200円などの商品が売られているのもそのため)、店内の商品につける値札に消費税込みの価格を表示すればよいとされている。
●主な100円ショップ
・ ダイソー
・ ダイソー&アオヤマ 100YEN PLAZA
・ キャンドゥ
・ セリア
・ ひゃくえもん
・ 100円ショップクリスタル
・ シルク
・ FLET'S
・ 100円ショップオレンジ
・ meets.
・ SHOP99
・ STORE100(ローソン系)
・ フードスタイル(am/pm系)
※SHOP99とSTORE100、フードスタイルは形式上は100円ショップの形を取ったコンビニエンスストアと謳っている。
(Wikipediaより)