キャッテリーとは、TICAまたはCFAの承認を受けた認定ブリーダーです。キャッテリーになるには登録ナンバー証を有している純血種を所有していることが必要です。従ってキャッテリーから生産される猫は純血種となるわけです。
●TICA( The International Cat Association )
The International Cat Association(TICA)は、純血種猫と家庭猫の世界で最も大きい血統登録機構であり、又世界最大のキャットショーの認可団体の一つです。TICAは以下の使命を持って活動しています。
・TICAの会員が猫のオーナーやブリーダーとしての責任を果たし、純血種猫の保全、そして全ての猫の健康と福祉を推進するよう奨励する。
・世界中で最も正確な、そして包括的な血統登録機構となる。
・純血種猫とペット猫を専門的な方法で共に奨励し、出陳者・審査員および一般大衆に楽しくて教育的なキャットショーを提供する。
*TICA会員が地域社会で活動することを奨励する。
*公教育を通して避妊・去勢の責任感を養い育てる。
*地元の動物保護施設や老人や障害を持った市民のための救済活動プログラムにおいて積極的にボランティア活動を行う。
*猫の健康と保護に関して責任がある法律を促進するために市民グループに参加する。
・国内および世界中のブリーダー間の友好的な関係を奨励する。
・繁殖、ショーへの出陳、猫種の改良、全ての猫の飼育と保護に関する情報をブリーダー・オーナー・出陳者および一般大衆に広く伝える。また、各地域や国内での重要な猫に関する問題についての資料や情報を供給する。
・猫の健康問題に取り組むことを推奨するための財団を設立し、TICAの会員が健康問題に関する資料が容易に利用できるリストを提供する。
●CFA( The Cat Fanciers' Association, inc. )
CFAとは、その正式名称「THE CAT FANCIERS' ASSOCIATION, INC.」の頭文字3文字をとった通 称名です。この団体は1906年に創立され、2004年現在、米国ニュージャージーに本部ビルを構えています。
CFAは、猫の品種改良により遺伝的な欠陥を排除した各種血統猫の健康促進を最大の目的とし、アメリカ全土、カナダ、南米、ヨーロッパ、アジア、ロシア、および日本に、その所属クラブ600以上を数える、世界最大の愛猫協会として活動する非営利団体です。
一般的に知られている純血猫種の血統登録書の発行、米国をはじめとした世界各国でのCFAキャットショー開催、猫に関する書籍・ビデオの発行以外にも、ウィーンファンデーションを代表とした動物愛護にも力を入れています。
大きく9つのリジョンに地区分けされた(アメリカ国内7リジョン、日本リジョン、インターナショナルディビジョン)各リジョンにCFA加盟クラブが所属しています。また、ブリーダーは正式にCFAにキャッテリー登録手続きを行い、繁殖した血統猫の血統登録書を申請しなければなりません。
◆CFAキャットショー
CFAキャットショーでは、各純血猫種に定められたスタンダード基準に則って、資格を有するジャッジにより公正なる審査が行われます。
1シーズン(5月1日から翌4月30日)を通し、全リジョン総合での成績上位 をおさめた猫に「ナショナル・ウィナー(NW)」、各リジョンでの成績上位の猫に「リジョナル・ウィナー(RW)」の称号が与えられます。また、各ブリード/ ディビジョンの総合1位の猫には「ブリード・ウィナー(BW)」の称号が与えられます。
さらにショーシーズンに関係なく「グランドチャンピオン(GC)」「グランドプレミア(GP)」「ディスティングイッシュドメリット(DM)」等の各種タイトルが、それぞれの基準を達成した猫たちに与えられます。
日本リジョンは、過去にはインターナショナルディビジョンに含まれていましたが、1990年、アメリカ・メイフィスのCFA世界大会・総会において、30数年に及ぶ活動の功績が認められ、全加盟クラブの2/3以上の賛同を得て、1992年度よりアメリカ国外では初めて「第8リジョン・JAPAN」としての昇格が認められました。
その結果、選挙により代表ディレクターを選出して、本部役員会に参加すると同時に「CFA JAPAN」としての各種活動を行っています。
まもなく創立から1世紀の歴史を迎えようとする現在、CFAは、愛猫団体の中でも世界最高の権威として、広く愛猫家に認識されています。